プロジェクト概要
夏の人気定番企画として「くらげと傘と風鈴と」を開催している京都水族館から、さらなる話題性獲得に向けた新企画のご相談をいただきました。若年層・ファミリー・訪日外国人観光客をターゲットに、「夏」と「京都」の情緒を感じさせる館内装飾の実現と、単なる装飾に留まらない「いきものを伝える要素」の両立が課題でした。美しさといきものへの関心を高める空間づくりを目指し、「ゆれる海の染色のれん」を企画しました。
戦略とソリューション
施設×教育機関による「価値共創型」の企画設計
若年層・ファミリー・訪日外国人観光客という多様なターゲットに訴求するため、京都水族館単体の企画展にとどまらず、「施設×教育機関」による価値共創という文脈でプランニングを実施。京都市立芸術大学(染織専攻)との産学連携を主軸に据えることで、学生ならではの新鮮な感性と表現力を企画に取り込みながら、幅広い来館者に響く「集客訴求力」「表現力」「教育的価値」を同時に担保できる企画として設計しました。
いきもの観察を起点にした「ゆれる海の染色のれん」の制作・展示
学生たちが実際に館内で多様ないきものを観察・スケッチし、染織の技法を用いて制作した個性豊かなのれんを京都水族館内のハーベストカフェ、及び「京の里山」エリアの東屋・せせらぎデッキにて展示。
染織×いきものという組み合わせは、ファミリー層の子どもたちがいきものへの興味を自然に深めるきっかけとなるとともに、日本の伝統工芸に触れる体験として海外からの来館者にも響くコンテンツとして機能しました。来館者が装飾を鑑賞しながら何のいきものが表現されているのかを探る、美しい体験空間を実現しました。
画像提供:京都水族館
プロジェクト全体のハブとしてのトータルサポート
当社はプロジェクトのハブ機能を担い、大学側へのアプローチ・交渉・全体調整から、企画統括・コーディネート、キービジュアルデザインの制作まで一貫してサポート。施設が持つ集客力と教育機関の表現力を結びつけ、京都水族館ならではの夏の賑わい創出に貢献しました。
私たちの役割
- 産学連携のプラン設計
- 企画展の全体設計とコーディネート
- 学生作品を活用した装飾展示のディレクション
- キービジュアルデザイン制作
成果・効果
京都水族館のご担当者様からは「お客様が足を止めて学生の作品をじっと鑑賞される姿が多く見られた」「涼しげなのれんのおかげで、京の里山エリアも夏らしい雰囲気になった」というフィードバックをいただきました。来館者を惹きつける自然な鑑賞空間を創出できたことで、演出と学びの融合という本来のねらいを成果へとつなげられました。