プロジェクト概要
1926年に宝塚南口駅前で開業した宝塚ホテルは、建物の老朽化に伴い2020年に現在の宝塚大劇場横に移転。「宝塚大劇場オフィシャルホテル」として新たなスタートを切り、2026年に100周年を迎えました。「旧ホテル時代から長年親しんでくださった地元のお客様や宝塚歌劇ファンへ感謝を伝えるとともに、旧宝塚ホテルの想いを継承し、これからも愛されるホテルであり続けるためのメッセージを発信したい」というご要望をいただき、100年の歩みを再確認しつつ「次の100年」へと繋ぐブランディング施策を展開しました。
戦略とソリューション
歴史の継承と「次の100年」をつなぐコンセプト設計
2020年の移転開業時に提案したコピーは「夢のつづき」。今回はこの言葉をベースに、旧ホテルで育まれた想いを引き継ぎ、新たな未来へとつなぐ周年コピー「夢のつづき~つぎの100年へ。いま、こころ躍る舞台の幕が開く―」を策定しました。「舞台」というワードには、宝塚歌劇を想起させる意味合いだけでなく、宝塚ホテルで働くスタッフ全員がお客様に特別な空間を提供する出演者であるという想いを込めています。
このコンセプトを軸として、100周年の歩みを伝える特設Webサイトと「宝塚ホテル開業100周年記念誌」を制作しました。デジタルと紙の両面から世界観を一貫して届けることで、ホテルが歩んできた歴史と想いを深く共有する接点をつくり出しています。
地域のお客様への還元と想い出の共有
旧宝塚ホテルの思い出を振り返り、お客様とともに節目を祝福するコミュニケーション施策として、メッセージボードやフォトスポット、年表タペストリーなどの館内装飾を企画・展開しました。宝塚歌劇ファン層への訴求に加え、ホテルが100年存続した最大の原動力である「地元のお客様」へ感謝を伝え、温かいエンゲージメントを醸成する空間づくりを手掛けました。
阪急沿線全体へ広がる、100周年の節目と地域とのつながり
宝塚ホテル100周年の節目を、地元のお客様や宝塚歌劇ファンだけでなく阪急沿線でも共有し、地域とのつながりを深める取り組みを展開しました。阪急電鉄の宝塚線および今津線でラッピング車両の装飾を手掛けたほか、沿線各駅へポスターを掲出。日常的に沿線を利用されるお客様の生活導線上でメッセージを届けることで、ホテルと地域の絆をより強固にし、100周年事業の機運を広域にわたって高めました。
私たちの役割
- 100周年記念ロゴ開発
- 100周年特設Webサイト制作
- 宝塚ホテル開業100周年記念誌制作(36ページ)
- 館内装飾(メッセージボード/フォトスポット/年表タペストリー/入口装飾)
- 交通広告ポスター制作
- 阪急電鉄ラッピング車両装飾(宝塚線・今津線)
成果・効果
100周年事業として展開した各種宿泊プランや館内施策は、多くのお客様の関心を集める結果となりました。宝塚歌劇観劇チケット付きの「夢のつづき 100周年スイートステイ」プラン(2泊3日・限定2組様)に対し、想定を大きく上回る約1,600件のご応募をいただき、倍率は800倍となりました。
さらに、2026年5月1日から7月31日までの期間中に館内に設置したメッセージボードには約4,000枚のメッセージが集まり、展示衣装や装飾についての投稿がSNS上でも自発的に拡散されるなど、お客様とホテルをつなぐ温かいエンゲージメントが醸成されています。