LP(ランディングページ)とは、商品購入や問い合わせなどのコンバージョン獲得を目的に設計する、訴求特化型のWebページ制作です。一般的な企業のWebサイトやコーポレートサイトとは目的や構成が異なり、広告運用と組み合わせることで成果につなげやすい点が特徴です。

かつてLPはリスティング広告の遷移先として活用されることが多く、役割も比較的限定的でした。しかし現在では、InstagramなどのSNS、動画広告、公式LINEなど、ユーザーの流入経路が多様化しています。こうした流入を取りこぼさず、コンバージョンへつなげるLPの重要性は、以前にも増して高まっています。

本記事では、LP制作の基礎知識をはじめ、一般的なWebサイトとの違い、メリット・デメリット、成果を出すための構成要素、制作の流れまでを分かりやすく解説します。また、阪急阪神マーケティングソリューションズのLP制作事例もご紹介していますのでぜひご確認ください。

LP(ランディングページ)制作とは?言葉の意味と役割

LP(ランディングページ)制作とは、ユーザーを特定の行動へ導くために、目的に合わせてページを設計・制作することです。まずはLPという言葉の意味を整理したうえで、ビジネスで重視される理由を確認していきましょう。

広義のLPと狭義のLPの違い

LPには、広義と狭義の2つの意味があります。広義では、検索エンジンやSNS、Web広告などを通じてユーザーが最初に訪れるページ全般を指します。一方、狭義では、商品の購入や資料請求、お問い合わせなど、特定のアクションを促すことを目的とした縦長の1ページを意味します。なお、Webマーケティングの現場で「LP制作」といえば、一般的には狭義のLPを指します。

項目 狭義のLP 広義のLP
意味 特定のアクションを促すための専用ページ ユーザーが最初に訪れるページ全般
主な流入経路 主にWeb広告、メルマガ、SNSなど 検索エンジン、SNS、Web広告など
主な目的 購入、資料請求、お問い合わせなどのCV獲得 最初の接点として情報を届ける
ページ構成 縦長1ページで構成されることが多い 通常のWebページも含む
通常のWebページも含む 「LP制作」という場合はこちらを指すことが多い 用語説明として使われる

ビジネスにおいてLP制作が重要視される理由

LPが重要視されるのは、購入や問い合わせにつながりやすく、売上に直結しやすいからです。インターネット上には多くの情報があふれており、ユーザーは自分に必要な情報がないと感じた時点で、すぐに別のページへ離脱してしまいます。

LPは、そうしたユーザーに対して、悩みやニーズに合った訴求へ絞り込みながら、行動までスムーズに導けるよう設計されたページです。そのため、通常のWebサイトよりも高い費用対効果が期待できます。

LPと一般的なWebサイトの決定的な3つの違い

LPと一般的なWebサイトは、どちらもWeb上のページですが、役割は大きく異なります。主な違いは「目的」「構成」「集客方法」の3つです。まずは全体像を整理してから、それぞれの違いを見ていきましょう。

項目 LP Webサイト
目的 購入や問い合わせなど特定の行動を促す 企業やサービスの情報を幅広く伝える
構成 縦長1ページで完結することが多い 複数ページで構成される
集客方法 Web広告との相性がよい SEOによる自然検索流入を狙いやすい

「目的」の違い:情報提供かアクション誘導か

コーポレートサイトなど一般的なWebサイトの主な目的は、会社概要や事業内容、採用情報などを掲載し、企業やサービスについて幅広く知ってもらうことです。一方、LPは商品の購入や資料請求、お問い合わせなど、特定の行動を促すことに特化しています。つまり、Webサイトは情報を整理して伝えるためのページであり、LPは成果につなげるためのページだといえます。

「構成」の違い:ページ遷移の有無とデザイン特性

Webサイトは複数のページで構成されており、ユーザーが必要な情報を探しながら回遊することを前提に作られます。LPは、他ページへの遷移をできるだけ減らし、縦長1ページで最後まで読み進めてもらう設計が基本です。ユーザーの視線を自然に下へ導きながら、途中で迷わず行動につなげやすい点が特徴です。

また、訴求力を高めるために、大きな画像や目立つ見出しを使ったデザインになりやすい傾向があります。

「集客」の違い:SEO対策かWeb広告運用か

Webサイトは、検索エンジンからの自然検索流入を増やすために、SEOを意識して運用されることが多いです。そのため、中長期的にアクセスを集めながら、企業理解や信頼獲得につなげる役割を担います。

一方、LPはWeb広告からの流入を前提として使われることが多く、短期間で成果を獲得する運用と相性が良いのが特徴です。すぐに集客を始めやすく、広告と組み合わせることでコンバージョンを狙いやすくなります。

LPを制作するメリット

LPは通常のWebサイトと比べて訴求内容を絞り込みやすく、ユーザーを行動へ導きやすい点が特徴です。ここでは、LPを制作する主なメリットを4つ紹介します。

コンバージョン率を高められる

LPは、購入や問い合わせなどの成果を獲得することに特化したページのため、一般的なWebページよりもコンバージョン率を高めやすいのが特徴です。実際に、Unbounce社の調査によれば、4万件以上のLPと4億6,400万人以上の訪問者データを分析した結果、LPのコンバージョン率は6.6%と一般的なサイトよりも高いとわかっています。

  • LPのコンバージョン率:6.6%
  • 一般的なWebサイトのコンバージョン率:2〜3%

※参考:Unbounce|What's a good conversion rate? (Based on 41,000 landing pages)

ターゲット心理に合わせて商品の魅力を十分に伝えられる

LPは「誰のどんな悩みを解決するのか」を明確にしたうえで設計できるため、ターゲットの心に響くメッセージやビジュアルを打ち出しやすいのが特徴です。

商品のスペックを説明するだけでなく、「利用することでどのようなメリットが得られるのか」というベネフィットを、ストーリー形式で分かりやすく伝えることができます。上から順に読み進めるだけで、ユーザーの疑問や不安を解消しながら自然に購買意欲を高められる点も強みです。

デザインの自由度が高い

一般的なWebサイトは、サイト全体の統一感や使いやすさを重視するため、レイアウトやデザインに一定の制限があります。

一方LPは、独立した1ページとして制作されるため、他のページとの整合性を気にせず自由なデザインが可能です。大きなビジュアルやアニメーションなどを取り入れながら、ターゲットの目を引く表現で商品の魅力を直感的に伝えられる点がメリットです。

データ分析と改善が効率的に行える

LPは1ページで完結する構造のため、「どこまで読まれているか」「どのボタンがクリックされているか」「どこで離脱しているか」といったユーザーの行動を把握しやすいという特徴があります。

つまり、ヒートマップなどの分析ツールを活用すれば、離脱が多い箇所や改善ポイントを視覚的に確認できます。また、キャッチコピーや画像の一部を変更して効果を比較するA/Bテストも実施しやすく、データをもとに改善を繰り返しながら成果を高めていくことが可能です。

LPを制作するデメリット

LPには多くのメリットがありますが、特性上いくつかのデメリットも存在します。ここでは3つのデメリットを紹介するので、制作前に理解しておきましょう。

構造上SEOに弱い

また、1ページ完結型の構造であるため、Googleなどの検索エンジンが重視する「サイト全体での専門性の網羅(トピックオーソリティ)」や「関連ページとの内部リンク構造」を構築できません。

さらに、検索ユーザーの「情報を調べて比較したい」という検索意図に対し、LPは「購買行動を促す」設計になっている点も上位表示には不利に働きます。そのため、自然検索からの流入だけに頼るのではなく、Web広告やSNSと組み合わせた運用が重要になります。

制作コストがかかる

LPを制作する場合、初期費用が高くなることがあります。ターゲット分析や構成設計、デザイン、コーディングなど専門的な工程が必要だからです。

さらに、縦長ページでも読みやすくする構成設計や、スマートフォンでも快適に閲覧できるレスポンシブ対応など、制作工程が多いこともコストが上がる要因です。また、公開後も広告運用やデータ分析、改善のための運用費が継続的に発生する点も考慮しておく必要があります。

幅広い情報の提供には向かない

LPは、企業情報の詳細説明や複数サービスの比較、関連情報への回遊など、幅広い情報を段階的に提供する用途には向いていません。資料請求や問い合わせ、購入など「特定の行動」に集中してもらうことを目的に設計されているため、あえて導線を絞り、必要最低限の情報に整理されることが一般的です。

商品やサービスを一点集中で訴求する場合には効果的ですが、企業理解やブランディングを目的とする場合は、通常のWebサイトやサービスサイトと役割を分けて設計しましょう。

成果が出るLPの構成要素

LPは、ただ縦長に作れば成果が出るというものではありません。コンバージョンを最大化するためには、ユーザー心理に沿った基本的な構成が大切です。

【ファーストビュー】3秒でユーザーを惹きつける最重要エリア

ファーストビューとは、ユーザーがページを開いたときに最初に表示される画面領域のことです。ここで「自分には関係なさそう」と思われると、内容を読まれる前に離脱されてしまいます。

そのため、ファーストビューには、ターゲットの悩みや関心に直結するキャッチコピーを配置しましょう。あわせて、商品やサービスの内容、利用によって得られる成果がひと目で伝わるメイン画像も欠かせません。

さらに、実績や利用者数などの信頼感につながる情報や、申し込み・問い合わせへ進みやすいボタンを配置することで、ユーザーに続きを読む理由を与えやすくなります。

【ボディ】共感・ベネフィット・証拠で信頼を構築するエリア

ボディは、ファーストビューで興味を持ち、続きを読んでくれたユーザーに対して、商品やサービスへの理解と信頼を深めてもらうためのエリアです。まずは悩みや不安に寄り添い、「自分のための内容だ」と感じてもらったうえで、問題が解決できることを伝えていきます。

ここでは単に特徴や他社との違いを並べるだけでなく、なぜその結果が期待できるのかという理由や根拠まで、筋道立ててわかりやすく説明することが重要です。さらに、利用者の声や専門家の推薦、メディア掲載実績などの客観的な情報を示すことで、不安を和らげながら信頼感を高められます。

【クロージング】アクションを完了させるエリア

クロージングは、ページを読み進める中で購買意欲が高まったユーザーに対して、申し込みや問い合わせといった行動を後押しするエリアです。

ここではただボタンを置くだけではなく、「今申し込むべき理由」を明確に伝えることが大切です。たとえば、期間限定の割引や送料無料、返金保証などの特典を提示すると、ユーザーが感じる迷いや不安を減らし、行動につながりやすくなります。また、別ページに移動せずその場で入力できるフォーム一体型の設計にするなど、入力の負担やストレスを減らす工夫も重要です。

未経験でも分かるLP制作の具体的な流れ

LP制作は、思いつきでデザインから始めるものではありません。成果につながるLPを作るには、事前準備から公開後の改善まで、段階を踏んで進めることが大切です。ここでは、LP制作の流れを大きく3つのフェーズに分けて解説します。

【準備】目的設定・ターゲット選定・競合調査

最初に行うべきなのは、「誰に」「何をしてもらうLPなのか」を明確にすることです。購入、問い合わせ、資料請求など、最終的に促したい行動をはっきりさせることで、LP全体の方向性が定まります。

そのうえで、ターゲットとなる顧客の悩みやニーズ、理想の状態を整理し、どのような相手に向けて訴求するのかを具体化しましょう。さらに、競合他社のLPを調査し、訴求内容や見せ方を比較することで、自社ならではの強みや差別化の切り口を見つけます。

【制作】構成案作成・デザイン・コーディング

準備段階で整理した内容をもとに、次はLPの構成を具体化していきます。まずは、ユーザーの心理の流れに沿って情報を配置した構成案やワイヤーフレームを作成し、どの順番で何を伝えるかを設計しましょう。キャッチコピーや本文の内容も詰めながら、訴求の軸を形にします。

構成が固まったら、ターゲットに合ったデザインを作成します。色使いや写真、レイアウトなどを工夫しながら、商品やサービスの魅力が伝わりやすい見た目に整える工程です。その後、完成したデザインをもとに、HTMLやCSSなどを用いて実際のWebページとして表示できる状態に仕上げていきます。

【公開】テストアップ・効果測定・LPO(改善)

コーディングが完了したら、すぐに公開するのではなく、まずはテスト環境で表示や動作を確認します。特にスマートフォンでレイアウトが崩れていないか、ボタンやフォームが正しく機能するかは、事前に丁寧にチェックしましょう。

公開後は、アクセスを集めたうえで、分析ツールを使ってユーザーの行動を確認します。滞在時間やクリック率、どこで離脱しているのかなどのデータを見ながら、課題を把握していきます。

LPO(Landing Page Optimization)とは、LPの内容を改善して、コンバージョン率を向上させる取り組みを指します。データをもとに、キャッチコピーの見直しや画像の差し替え、ボタン配置の調整などを行い、改善を重ねていくことが大切です。

阪急阪神マーケティングソリューションズのLP制作事例

まとめ

LPは、ターゲットの悩みやニーズに合わせて情報を整理し、購入や問い合わせ、資料請求などの特定のアクションへ導くためのWebページです。制作には一定のコストや工数がかかり、検索流入を広く集めるSEOには向かない側面もありますが、コンバージョンを獲得しやすく、公開後に改善を重ねながら成果を伸ばしやすい点が大きな魅力です。

実際に成果を出すには、ファーストビューで興味を引き、ボディで理解と信頼を深め、クロージングで行動を後押しするという流れを意識して設計することが重要です。さらに、公開後もデータをもとに改善を続けることで、LPの効果を高め、売上の最大化につなげやすくなります。

阪急阪神マーケティングソリューションズでは、LP制作に必要な戦略設計から企画、制作、Web広告運用、効果測定までを一気通貫で支援しています。自社商品やサービスの魅力をターゲットに的確に届けたい方、広告施策の費用対効果を高めたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。